ROSCon JP 2023 基調講演内容とプログラムのアナウンス

ROSCon JP 2023 の基調講演の内容をアナウンスします!

基調講演1: Dr. Ingo Lütkebohle (Robert Bosch GmbH)

Ingo Lütkebohle氏は、ロボット向けのモデル駆動アーキテクチャおよび開発に取り組んでいた学生時代から、ROSやロボット用のオープンソースソフトウェアのユーザであり開発者として活動してきました。ロバート・ボッシュでの業務では、ROSを利用してロボット製品の開発を行っているエンジニアの支援と、特にROSを利用したロボットシステムの実行時振る舞いの分析と改善に重点を置いています。以前のROSConでは、ROS 2のリアルタイム性能の分析に関する成果を発表しています。また、組込みシステム向けのROSであるmicro-ROSプロジェクトに深く関わっています。

ROSは、パーセプションとモビリティが高度に統合されて様々に進化したロボットシステムを、産業界と学術界の双方に可能にしてきました。ROSは誕生から様々な欠点もあり、ROS 2はそれらの多くを修正するはずでしたが(実際に修正されましたが)、同時にいくつかの問題も招いてしまいました。PR2のベータプログラムから10年以上が経過し、アカデミアでの4年と企業での8年の個人的な経験に基づきながら、ROSの何が良くできていて、何がうまくいっていないのかを語ります。さらに、ボッシュ社がROSを利用している分野(と利用していない分野)とこの理由についても言及し、これからのROSエコシステムに利益をもたらすかもしれない将来の方向性を示します。

基調講演2: Dr. Dave Coleman (PickNik Robotics)

Dave Coleman氏は、PickNik RoboticsのCEOであり、ロボット産業を牽引するリーダーです。高信頼宇宙ロボットのROSフレームワークであるSpace ROSのプロジェクトリーダーも務めています。PickNik社は8年以上前から、MoveItおよびROSを利用したソリューションを地球内外問わず80社以上の顧客に提供し、成功を収めてきました。PickNik社の創業前にには、Google Robotics、Open Robotics、Willow Garageで勤務してい勤めていました。ロボットの相互運用性に関する国際的な提唱者であり、自律動作制御のエキスパートとしても知られています。また、2014年からはNASAとの様々な協業を行っています。

ロボットのマニピュレータは製造業ではすでによく採用されていますが、この他の産業や分野での応用は、まだそれらの「表面を掻いている」に過ぎない状況です。構造化されていない環境においてロボットマニピュレータを適用するための技術的課題ははるかに大きいですが、必要性はなおさら大きいものです。本発表では、PickNik社がMoveIt、MoveIt Studio、そして現在ではMoveIt Spaceを利用しながら、これまでに様々な困難な課題のいくつかにマニピュレーション及び把持のオープンソースを適用して業界をリードしてきたかを紹介します。農業からゴーストキッチン、海底と宇宙まで、ロボットマニピュレータをより多才にするためにROS 2を活用する戦略について説明します。

講演は英語で行われますが、質疑も含めて日本語との同時通訳を提供する予定です。


ROSCon JP 2023のプログラムはウェブサイトでご覧になれます


ROSConJP 2023のゴールドスポンサー様

アナログ・デバイセズ (Analog Devices, Inc.)
ARAV株式会社
株式会社サイバーエージェントAI Lab
岡谷エレクトロニクス
ROBOTIS
RT Corporation
株式会社ティアフォー


一般社団法人ROSConJP
発起人 Geoffrey Biggs、江頭宏和、中川友紀子、近藤豊、高瀬英希

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